たとえすべてを失ったとしても
あなたは生き続けるべきです。
わたしはこれまで強制的に死を選ばされてきた死体を
数多く見てきました。
彼らの、無念な顔を忘れることはできません。
彼らのためにも我々は生きなければならない。
それが、われわれ生きている人間の
義務です。
芸能人や子どもたちの自殺のニュースが報道されるたび、ぼくはこの言葉を思い出します。
これは、昔、「古畑任三郎」という刑事ドラマで
自殺をしようとした学生時代の友人にむけて
田村正和さん演じる殺人課の刑事・古畑任三郎が言ったセリフです。
病気や事故で命を失った人たちは、もっともっと生きていたかったはず。
だからどんなに今がつらくても、歯を食いしばって耐えて、その人の分も生きていこう。
自殺を考えている人には、そう思って踏みとどまってほしいと、強く思います。